
古寺巡りという看板の案内のままに、急斜面に建てられた家々の隙間を縫うような道を進んで行く。
未知の町の路地裏っていいよねえ。
何処へ通じてるのかもわからないってところがいい。
こういう時はスマホで地図検索なんかしない。
目で見たまま、肌で感じたままに歩いて行けば、雰囲気の良い道とか気になる物とかに、ふと出会えたりするもんだよ。
といっても「古寺巡り」っていう案内板を頼りに歩いてるんだけどさ!

さすがは古寺巡りの道。
続いて現れたのは光明寺さん。
光・・・明・・・
なんて明るそうなお名前なんでしょう!!
前向きな気持ちになれそう!
光で明るく照らしてくれる様な感じでしょうか!良い旅になる気がしてくるー!

単純な事言ってんじゃないよ!
とでもお地蔵さまに言われそうですが、それくらいにこの尾道っていう町の散歩は気持ち良いんです。
関東には鎌倉、関西なら京都、なんてところもありますが、山陽に尾道あり!
と勝手に散歩の大御所化させてみる。
でもね、本当にそう思うくらい散歩にオススメしたくなるんです。
だってさ、見てくださいよ、この景色を!

坂と路地と海と私。
なんていう歌があったって不思議じゃないくらいの風情。
ん?海?
あそこに見えているのは海でしょうか?川?運河?
もしかしてあれが瀬戸内の海だったりするのかな。
もう少し上まで行かねばその全貌はわからない様です。
じゃあ行くしかありませんね(笑)

自転車の旅を前にして随分と体力を消耗させる様な坂道が続きますが、今はもう目の前の階段をクリアする事しか考えられない!
だって。余裕ないんだもん。キツイんだもん。
登って・・・登って・・・
やがて目的地であった千光寺という由緒あるお寺に入り、そして出来るだけ振り返らない様にして眺望の良いところを探します。
まだ見るな・・・
とてつもなく広い眺めが広がっている様な気がするが・・・まだ見るな。
だって少しずつじゃなくて、一気に見たいじゃないか!
尾道に広がる広大な景色を!海を!
そして千光寺内の一角で、僕はついに見た。
思わず唸るほど壮大な風景を!

これが・・・
これが・・・尾道。
そして瀬戸内海か!
ここから、いよいよ旅が始まろうとしているのか!