☆2015年5月12日 11:10 生口橋付近☆

(オレンジ色がこれまで進んできた行程)
因島から、しまなみ第3の島である生口島へと渡るため、生口橋へと差し掛かります。

対岸に見えるのが生口島です。
台風が迫っていますが、豪雨がやってくるまで残り1時間ほどだと想定されます。
まだ風も吹いていないし早めに生口島へと渡り、美術館などに避難したいと思います。
さよなら因島!
いくぞ生口島!!
橋を渡るため、坂道を登りきったところでポツポツと小雨が降ってきました。
あ~、降り始めちゃったかーー・・・
橋の手前でレインコートを着ようとしている4人組がいたので、僕も同じ様にすることにしました。
この旅のために購入したレインコートです。
今日の朝、身体は守れても靴を守るものが何も無い事に気づいていたのですが、パンクトラブルでいっぱいいっぱいになって、対応策を考えるのを忘れてました。
上着もスボンもレインコートを着て、準備万端。
ちょっと暑いのが難点だけど、逆に言うと寒さ凌ぎでも使えるし、これで進もう。
ん??
リュックサックはどうすんだ・・・ムキ出しになっちゃうじゃん。
靴はともかく、リュックサックは着替えも入ってるしムキ出しで濡れるのはマズイだろ。
リュックサックごとレインコートを着ると、今度はコートの前側が閉じない。
お腹が濡れちゃう・・・
ま、まあいいか・・・リュックが濡れるよりかお腹が濡れた方がまだマシだろ・・・
ちょ・・・ダサイけど(笑)
リュックごとレインコート着て、お腹部分は開けたまま自転車を進めよう・・・
(異様)

あれ?ちょっと風も出てきたかな?
少し空気も冷たいし、レインコートは正解だね。
生口橋を進みますよぉ。
ちょっと右前方の雲行きが怪しいし、急いで行こう。
そして予想通り、少し立派なガードレールが付いているというだけで、昨日の因島大橋みたいな二階建てだとか、囲われているだとかではないのね。
少し自転車を停めて、遠くへ離れていく船を眺める・・・

画面右・・・
生口島の方向からやってくるドス黒いオーラを放つ雲・・・
生口橋を越えて、島へと降り立った時、それはやってきました。
前方の空に広がる真っ黒な雨雲。
その下に何か薄く透けた白い壁の様なものが見えます。
しかしそれは壁ではありません。
そこだけまるでコンサートのスモークで白くしているかの様なそれは・・・
「あれは・・・」
凄まじいまでの豪雨が降っているのです。
それが明らかにこちらに向かってやってきます。
敵襲!!!!!(;゚Д゚)
予想よりもずっと早い・・・敵襲というより奇襲だ!
ゾクリ。
慌てて辺りを見回すも、道の右は海、左は山の斜面という立地。
しかも雨宿りする様な場所も見当たらない、家などもないエリア。
白い壁は凄い速さでこちらへやってきます。
だ・・・ダメだ!!
突っ込むしかない!!!
白い壁の様な大豪雨からは逃れられない。
前傾姿勢となりお腹の部分を隠しながら、白い壁・・・いや、大豪雨に突撃しました。
叩きつける様な大粒の雨!!
斜め前方からの強風!!!
海は荒れ、山の斜面からはたくさんの水が噴き出す!!
「うおおおおお!!!」
そんな僕の声もかき消す程の大音量の激烈な大雨!!!
なんだこれは!!
なんだこれは!!
レインコートを着ているとはいえ顔はムキ出しのため、雨粒でびしょ濡れです。
しかも大粒!!痛い(>_<)
かつてこれほどの雨の中、自転車を漕いだ事はありません!!!
さっきまで平穏だった、すぐ横の海が激しく波打ってます。
その光景に身の危険を感じました。
それでも歯を食いしばり、何とか進み続けます。
次第に雨が顔の部分から身体の方へと入り込んでいくのを感じます。
あまりの豪雨で前を見ながら進むのは不可能です。
ゆっくりとでも進まないといけないので、タイヤの少し先の方を何とか目を細く開けながら漕いでいきます。
どれくらい漕いだでしょうか。
時間にすればほんの15分~20分の事だったのか、それとももっとあったのか。
何とかかんとか白い壁の様な豪雨地帯を切り抜けました。はあ・・・

何とか屋根のある場所に辿り着き振り返ると・・・
さっきの白い壁が因島へ進んで行くのが見えます。
なんだったんだあれは・・・
雨雲レーダーをスマホで確認すると、今の豪雨はまだ台風の本格的な雨雲ではなさそうです。
あと1時間もせずに本当の台風の雨がやってきます。
今のでさえ恐ろしさを感じたのに・・・
美術館まであと少し。行程を急ぎます。